何をしても、真似になってしまう
・相談
・趣味の話なのですが、私はとにかく真似しか出来ません。
もちろん色々な方の作品などを見て真似してみること自体は悪くはないとは思うのですが、どうしてもそうした他の方の作品を自分の中で絶対視というか完璧として捉えてしまうのでとにかく真似をすることしか出来ません。
自分なりのものを作りたくても結局、真似したものの上手くいかなかったみたいな感じで真似の範疇を越えられません。
自分らしさはどうやって出すのでしょうか。
・回答
・いや、違うんですよ! その「真似したはずなのに、失敗した部分」それがあなたの個性なんです。
どういう種類の創作なのか分からないんですが、私も若い頃から芸事やら小説やらやっているんですが、この件は特に芸事が分かりやすかったですね。
師匠の前で何か芸をやると、まあすごい勢いでダメ出しされまくって、細かいところを矯正されつくして、とにかく「癖のない芸」を仕込まれます。師匠の完コピができれば合格なんですが、
それができる弟子が、ひとりもいません。
全員どうしても「抜けない癖」があるんです。この癖というのが、実は、そのひとの骨格だったり性格だったり、抜こうとしてもどうしたって抜けないものなんですね。要するにそれは、個性です。
それに、あるとき気づいたんですが、師匠にも癖はあるんですよ。
うまいこと隠せているだけで、癖はありました。
これがトップレベルの世界になると逆にその癖の部分が評価されて、ファンがつくのです。
癖が、ひとを魅了するんですよ? あんなに怒られたのに。
だからいっそのこと、あなたのその「真似しきれなかった部分」を大切にされてください。いまは「ただ下手なだけ」と思ってしまうかもしれませんが、続けるうちに定着し、味になり、それがあなたの個性になります。
ただそれが万人受けするかどうかは、また別の問題ですけどね;^ ^
上手なだけで本当に癖がないひとは、トッププロにはならないと私は信じています。これからも楽しく作品を作られてくださいね^ -☆
(まあお)